“理解可能なインプット”とは? What is Comprehensible Input?

このチャンネルの名前は”Comprehensible Japanese”と いいます。
私は日本語を学んでいる皆さんに、日本語の”Comprehensible Input”つまり”理解可能なインプット”を提供するために動画を作っています。
今回の中級動画では”理解可能なインプット”とは何かについて解説したいと思います。
スティーブンクラッシェンというアメリカ出身の有名な言語学者がいます。
言語の研究をしている人です。
彼が「言語を身につけるためには理解可能なインプットが重要だ」と主張しています。
理解可能とは理解できる、わかるという意味ですね。
そしてインプットとは読んだり聞いたりすることです。
クラッシェン博士は「言語の”学習“と”習得“は違う」と言っています。
学習とは、例えば文法のルールを学んだり単語を暗記したりと、頭を使って意識的に勉強することです。
一方習得とは、例えば日本人の子供が日本語を身につける時のように、たくさんたくさん聞いてインプットをして、意識的に勉強してではなく、自然に身につけることです。
そしてクラッシェン博士はこちらが重要だと言っています。
言語学者の中には、これは小さな子供だけができることで、大人にはできない、大人には無理だと言う人もいます。
ですがクラッシェン博士はこの”理解可能なインプット”をたくさんすれば、大人にもできると言っています。
つまり自分が理解できるレベルのものを大量に読んだり聞いたりすれば、大人でも子供と同じように、意識的な勉強ではなく自然に外国語を身につけられると主張しています。
理解可能といっても100%全ての単語や文法がわかる必要はありません。
100%ではなくて、ほぼ理解できるというのが大切です。
これは日本語を勉強中のジョンさんです。
例えば私が「昨日電車で学校に行きました。」と言ったとします。
ジョンさんは、昨日、で、学校、に、行きました。
この部分はすでにもう分かります。
もう習得しているとします。
“電車“という単語だけが分かりません。
分からなかったとします。
そこで私が電車の絵を描いて「昨日電車で学校に行きました。」と言います。
そうすると、ジョンさんは全体の意味が理解できますね。
そして知らなかった”電車“という単語が新たに習得されます。
ほとんどの部分は理解できる、もう習得しているけれど、少しだけ、一部分だけ、まだ習得していない単語や文法が含まれた文を、たくさん、大量に繰り返し読んだり聞いたりすることで、ちょっとずつちょっとずつ言葉が身についていきます。
クラッシェン博士はこれを”i+1“と呼んでいます。
例えばジョンさんの今の日本語力、現在の日本語レベルがこれくらいだとします。
今現在の日本語力を”i“とします。
今の自分の日本語力+1、つまりi+1のインプットを大量にすると、この+1の部分が習得されます。
そしてまた更にその+1のレベルのものをたくさん読んだり聞いたりすることで、少しずつ 少しずつ身についていきます。
これが、”理解可能なインプット”による言語習得です。
もう一つ重要なのは、自分にとって面白いもの、興味があるものをたくさん読んだり聞いたりするということです。
面白くないもの、つまらないものや興味のないものではあまり効果がありません。
“外国語“ということを忘れてしまうくらい、楽しめるものを読んだり聞いたりすることが大切だとクラッシェン博士は言っています。
私もクラッシェン博士の主張に賛成です。大賛成です。
なので今こうして理解可能な日本語の動画を作って皆さんに提供しています。
皆さんが理解できるように、私はゆっくりはっきり話したり、絵を描いたり、ジェスチャーをしたり、難しい言葉は簡単な言葉に言い換えたりしています。
これからも皆さんにとって理解可能な日本語のコンテンツをたくさん作るので、楽しみにしていてください。
今日は理解可能なインプットとは何かについて説明しました。
今日はこれでおしまい。またね!
このチャンネルの名前は” Comprehensible Japanese”といいます。私は日本語を学んでいる皆さんに、日本語の”Comprehensible Input”つまり”理解可能なインプット”を提供するために動画を作っています。
今回の中級動画では”理解可能なインプット”とは何かについて解説したいと思います。
スティーブンクラッシェンというアメリカ出身の有名な言語学者がいます。言語の研究をしている人がいます。彼が「言語を身につけるためには、理解可能なインプットが重要だ」と主張しています
理解可能とは、理解できる、わかるという意味ですね。そしてインプットとは呼んだり聞いたりすることです。
クラッシェン博士は「言語の”学習”と”習得”は違う」と言っています。
学習とは、例えば文法のルールを学んだり単語を暗記したりと、頭を使って意識的に勉強することです。
一方習得とは、例えば日本人の子供が日本語を身につける時のように、たくさんたくさん聞いてインプットをして、意識的に勉強してではなく、自然に身につけることです。そしてクラッシェン博士はこちらが重要だと言っています。
言語学者の中には、これは小さな子供だけができることで、大人にはできない。大人には無理だと言う人もいます。ですがクラッシェン博士はこの”理解可能なインプット”をたくさんすれば、大人にもできると言っています。
つまり自分が理解できるレベルのものを大量に呼んだり聞いたりすれば、大人でも子供と同じように、意識的な勉強ではなく自然に外国語を身につけられると主張しています。
理解可能と言っても100%全ての単語や文法が分かる必要はありません。100%ではなくて、ほぼ理解できるというのが大切です。
これは日本語を勉強中のジョンさんです。例えば私が「昨日電車で学校に行きました。」と言ったとします。ジョンさんは、昨日、で、学校、に 行きました。この部分はすでにもう分かります。もう習得しているとします。
“電車”という単語だけが分かりません。分からなかったとします。そこで私が電車の絵を書いて「昨日電車で学校に行きました。」と言います。そうすると、ジョンさんは全体の意味が理解できますね。そして知らなかった”電車”という単語が新たに習得されます。
殆どの部分は理解できる、もう習得しているけれど、少しだけ、一部分だけまだ習得していない単語や文法が含まれた文を、たくさん、大量に繰り返し呼んだり聞いたりすることで、ちょっとずつちょっとずつ言葉が身についていきます。
クラッシェン博士はこれを” i + 1 “と呼んでいます。例えばジョンさんの今の日本語力、現在の日本語レベルがこれくらいだとします。今現在の日本語力を”i”とします。
今の自分の日本語力+1つまりi+1のインプットを大量にすると、この+1の部分が習得されます。そしてまた更にその+1のレベルのものをたくさん読んだり聞いたりすることで、少しずつ少しずつ身についていきます。これが”理解可能なインプット”による言語習得です。
もう一つ重要なのは、自分にとって面白いもの、興味があるものをたくさん読んだり聞いたりするということです。面白くないもの、つまらないものや興味のないものではあまり効果がありません。
“外国語”ということを忘れてしまうくらい、楽しめるものを読んだり聞いたりすることが大切だとクラッシェン博士は言っています。
私もクラッシェン博士の主張に賛成です。大賛成です。なので今こうして理解可能な日本語の動画を作って皆さんに提供しています。皆さんが理解できるように、私はゆっくりはっきり話したり、絵を描いたり、ジェスチャーをしたり、難しい言葉は簡単な言葉に言い換えたりしています。
これからも皆さんにとって理解可能な日本語のコンテンツをたくさん作るので、楽しみにしていてください。
今日は理解可能なインプットとは何かについて説明しました。今日はこれでおしまい。またね!