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みにくいアヒルの子 The Ugly Duckling

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こんにちは。

ここにさんまい写真しゃしんがあります。

なん写真しゃしんですか。

これは全部ぜんぶとり仲間なかまです。

いろんな種類しゅるいとりがいますね。

このとりはカラスといます。

カラスはくろです。

このとりはとです。

はと

灰色はいいろとりです。

そしてこのちいさいとりは、スズメといます。

スズメは茶色ちゃいろくてちいさいとりです。

カラスやはとやスズメは、どれも日本にほんでよくかけるとりです。

日本にほんにたくさんいるとりです。

みなさんのくににはどんなとりがいますか。

今日きょうとり仲間なかまてくるおはなしをします。

タイトルは「みにくいアヒルの」です。

みなさん、このおはなしってますか。

有名ゆうめいなおはなしなので、きっとみなさんもってるとおもいます。

それでは「みにくいアヒルの」のおはなしはじめます。

いてください。

いま季節きせつはるです。

あたたかいはるです。

ここはいけです。

かわではありません。

いけです。

いけのそばにアヒルのおかあさんがいました。

このとりはアヒルです。

アヒルのおかあさんはたまごあたためています。

これはアヒルのたまごです。

たまご何個なんこありますか。

よんありますね。

かあさんがたまごあたためています。

あたためています。

たまごあたためて、ひなまれるのをたのしみにしています。

ひなというのはとりあかちゃんのことです。

とりあかちゃんをひないます。

かあさんは「まだかな。まだかな。はやまれないかな。」とたのしみにしてます。

みっつのたまごがかえりました。

たまごがかえってあかちゃんがまれました。

「わあ!可愛かわわたしあかちゃん。」おかあさんはうれしそうです。

でもてください。

ひとつだけまだかえらないたまごがあります。

一番いちばんおおきなたまごです。

この一番いちばんおおきなたまごだけまだかえりません。

「まだかな。まだかな。」おかあさんはもっとたまごあたためます。

すると、パカっ。ついに、一番いちばんおおきなたまごもかえってひなまれました。

でも、あれ?なんかおかしいです。

このひなだけほかひなたちとちょっとちがいます。

なにちがいますか。

まずいろちがいますね。

ほかひなたちは黄色きいろです。

このひなだけ灰色はいいろです。

いろちがいます。

それからおおきさもちがいます。

このひなだけほかひなたちとくらべてだいぶおおきいです。

おおきさがちがいます。

そしてごえちがいます。

ほかひなたちは「ピヨピヨ。ピヨピヨ。」と可愛かわいきます。

このひなだけ「グワっグワっ。グワっグワっ。」ときます。

うーん…あんまり可愛かわいくはないです。

かわいいごえではありません。

でもおかあさんはこうおもいました。

「うーん…このだけみんなとちょっとちがうけど、でも、このもかわいいわたしあかちゃん。」

そして、みんなおなじように可愛かわいがりました。

かあさんはアヒルの仲間なかまあかちゃんを紹介しょうかいしました。

あかちゃんがまれたの。うちのたちよろしくね。」

でもこのアヒルは、灰色はいいろのアヒルをてこういました。

「うわ!へんいろ。こんないろのアヒルはじめてた。」

このアヒルはこういました。

なにこのあかちゃんなのにおおきいね。それにグワっグワっって、ごえへん。」

このアヒルはこういました。

ほかたちは可愛かわいいけど、いちだけ可愛かわいくないね。みにくいアヒルのだ。」

みにくい」とは、うつくしくないという意味いみです。

みんなひどいですね。

この、かわいそうですね。

かあさんもかなしくなりました。

今度こんど兄弟きょうだいたちまで「あっちけ!」とうようになりました。

ぼくたちは兄弟きょうだいだけど、おまえ兄弟きょうだいじゃない。」「仲間なかまじゃない。あっちけ!」とって、みんなで灰色はいいろのアヒルをいじめるようになりました。

そして、ついにはおかあさんまで、「はあ…このこまっただな…」とうようになりました。

かあさんまで、このひなのことをいやがるようになりました。

みにくいアヒルのかなしいです。

かなしくなりました。

ぼくはみんなの仲間なかまじゃないんだ…」灰色はいいろひな家出いえでをしました。

いえていきました。

そしてとおくにきました。

いえとおくにきました。

自分じぶん仲間なかまさがしにきました。

仲間なかまさがしてあるいていたら、かも家族かぞく出会であいました。

このとりかもです。

はじめまして。ぼくはアヒルです。よろしくおねがいします。」

かもは「わたしたちの仲間なかまじゃない。あっちって!」といました。

今度こんどはカラスのれにいました。

はじめまして。ぼくはアヒルです。仲間なかまはいれてください。」でも、カラスたちも仲間なかまはいれてくれませんでした。

今度こんどはとれにいました。

はじめまして。ぼくはアヒルです。よろしくおねがいします。」でも、きゅうたちも仲間なかまはいれてくれませんでした。

だれ仲間なかまはいれてくれません。

アヒルの一人ひとりぼっちです。

なかがいません。

一人ひとりぼっちでさびしいです。

あきになりました。

アヒルのそら見上みあげると、そらには綺麗きれいとりたちがんでいました。

これは白鳥はくちょうです。

アヒルのは「わあ!綺麗きれいだな。ぼく白鳥はくちょう仲間なかまになれたらな。」とおもいました。

「でも無理むりだ。絶対ぜったい無理むりぼく綺麗きれいじゃないし、そらべない。白鳥はくちょう仲間なかまにはなれない。」とおもいました。

ふゆになりました。

アヒルのさむくてこごえそうです。

ふるえています。

ブルブルブル。

ふるえています。

さむいよ。さむいよ。」さむふゆあいだ、アヒルの一人ひとりぼっちでさびしくごしました。

はるになりました。

ポカポカあたたかいはるました。

アヒルのそら見上みあげました。

そらべたらな。」とおもいました。

アヒルのは、パタパタパタとつばさうごかして、真似まねをしました。

パタパタパタ。

すると、なんと、べたんです。

そらたかべました。

そらからした見下みおろします。

した見下みおろすといけがありました。

いけにはうつくしい白鳥はくちょうれがいました。

アヒルのおもいました。

「あ、白鳥はくちょうだ。やっぱり綺麗きれいだな。白鳥はくちょう仲間なかまになれなくてもいい。仲間なかまにはなれなくてもいい。

仲間なかまにはなれなくてもいいから、一度いちどでいいから、白鳥はくちょうれにはいってみたい。」みにくいアヒルのいけりました。

白鳥はくちょうれにみました。

そしたら、なんと、白鳥はくちょうたちがちかづいてきました。

白鳥はくちょうたちのほうからちかづいてきて、「こんにちは。ぼくたちの仲間なかまだね。」といました。

アヒルのおどろきました。

しんじられません。

ふとしたると、いけみず自分じぶん姿すがたうつっていました。

自分じぶん姿すがたうつっていました。

これはかがみです。

かがみ自分じぶん姿すがたうつりますね。

いまここにわたしうつってます。

自分じぶんうつってます。

したると、いけみず自分じぶん姿すがたうつっていました。

そこには、みにくいアヒルのじゃなくてうつくしい白鳥はくちょうがいました。

ぼく白鳥はくちょうだったんだ!」おどろいています。

そうなんです。

みにくいアヒルのは、じつ白鳥はくちょうだったんです。

おしまい。

今日きょうは「みにくいアヒルの」のおはなしをしました。

今日きょうはここまでです。

またね!

こんにちは。ここに3枚の写真があります。何の写真ですか。これは全部、鳥の仲間です。いろんな種類の鳥がいますね。この鳥はカラスと言います。カラスは真っ黒です。この鳥は鳩です。鳩。灰色の鳥です。そしてこの小さい鳥は、スズメと言います。スズメは茶色くて小さい鳥です。カラスや鳩やスズメは、どれも日本でよく見かける鳥です。日本にたくさんいる鳥です。皆さんの国にはどんな鳥がいますか。

今日は鳥の仲間が出てくるお話をします。タイトルは「みにくいアヒルの子」です。皆さん、このお話知ってますか。有名なお話なので、きっと皆さんも知ってると思います。それでは「みにくいアヒルの子」のお話を始めます。聞いてください。

今、季節は春です。暖かい春です。ここは池です。川ではありません。池です。池のそばにアヒルのお母さんがいました。この鳥はアヒルです。

アヒルのお母さんは卵を温めています。これはアヒルの卵です。卵は何個ありますか。4個ありますね。お母さんが卵を温めています。温めています。卵を温めて、雛が生まれるのを楽しみにしています。雛というのは鳥の赤ちゃんのことです。鳥の赤ちゃんを雛と言います。お母さんは「まだかな。まだかな。早く生まれないかな。」と楽しみにしてます。

3つの卵がかえりました。卵がかえって赤ちゃんが生まれました。「わあ!可愛い私の赤ちゃん。」お母さんは嬉しそうです。でも見てください。1つだけまだかえらない卵があります。一番大きな卵です。この一番大きな卵だけまだかえりません。「まだかな。まだかな。」お母さんはもっと卵を温めます。すると、パカっ。ついに、一番大きな卵もかえって雛が生まれました。

でも、あれ?なんかおかしいです。この雛だけ他の雛たちとちょっと違います。何が違いますか。まず色が違いますね。他の雛たちは黄色です。この雛だけ灰色です。色が違います。それから大きさも違います。この雛だけ他の雛たちと比べてだいぶ大きいです。大きさが違います。そして鳴き声も違います。他の雛たちは「ピヨピヨ。ピヨピヨ。」と可愛く鳴きます。この雛だけ「グワっグワっ。グワっグワっ。」と鳴きます。うーん…あんまり可愛くはないです。かわいい鳴き声ではありません。でもお母さんはこう思いました。「うーん…この子だけみんなとちょっと違うけど、でも、この子もかわいい私の赤ちゃん。」そして、みんな同じように可愛がりました。

お母さんはアヒルの仲間に赤ちゃんを紹介しました。「赤ちゃんが生まれたの。うちの子たちよろしくね。」でもこのアヒルは、灰色のアヒルを見てこう言いました。「うわ!変な色。こんな色のアヒル初めて見た。」このアヒルはこう言いました。「何この子?赤ちゃんなのに大きいね。それにグワっグワっって、鳴き声も変。」このアヒルはこう言いました。「他の子たちは可愛いけど、1羽だけ可愛くないね。醜いアヒルの子だ。」「醜い」とは、美しくないという意味です。みんな酷いですね。この子、かわいそうですね。お母さんも悲しくなりました。

今度は兄弟たちまで「あっち行け!」と言うようになりました。「僕たちは兄弟だけど、お前は兄弟じゃない。」「仲間じゃない。あっち行け!」と言って、みんなで灰色のアヒルをいじめるようになりました。そして、ついにはお母さんまで、「はあ…この子は困った子だな…」と言うようになりました。お母さんまで、この雛のことを嫌がるようになりました。みにくいアヒルの子は悲しいです。悲しくなりました。「僕はみんなの仲間じゃないんだ…」灰色の雛は家出をしました。家を出ていきました。そして遠くに行きました。家を出て遠くに行きました。自分の仲間を探しに行きました。

仲間を探して歩いていたら、鴨の家族に出会いました。この鳥は鴨です。「初めまして。僕はアヒルです。よろしくお願いします。」鴨は「私たちの仲間じゃない。あっち行って!」と言いました。今度はカラスの群れに会いました。「初めまして。僕はアヒルです。仲間に入れてください。」でも、カラスたちも仲間に入れてくれませんでした。今度は鳩の群れに会いました。「初めまして。僕はアヒルです。よろしくお願いします。」でも、鳩たちも仲間に入れてくれませんでした。誰も仲間に入れてくれません。アヒルの子は一人ぼっちです。仲間がいません。一人ぼっちで寂しいです。

秋になりました。アヒルの子が空を見上げると、空には綺麗な鳥たちが飛んでいました。これは白鳥です。アヒルの子は「わあ!綺麗だな。僕も白鳥の仲間になれたらな。」と思いました。「でも無理だ。絶対無理。僕は綺麗じゃないし、空も飛べない。白鳥の仲間にはなれない。」と思いました。

冬になりました。アヒルの子は寒くて凍えそうです。震えています。ブルブルブル。震えています。「寒いよ。寒いよ。」寒い冬の間、アヒルの子は一人ぼっちで寂しく過ごしました。

春になりました。ポカポカ暖かい春が来ました。アヒルの子は空を見上げました。「空を飛べたらな。」と思いました。アヒルの子は、パタパタパタと翼を動かして、飛ぶ真似をしました。パタパタパタ。すると、なんと、飛べたんです。空高く飛べました。

空から下を見下ろします。下を見下ろすと池がありました。池には美しい白鳥の群れがいました。アヒルの子は思いました。「あ、白鳥だ。やっぱり綺麗だな。白鳥の仲間になれなくてもいい。仲間にはなれなくてもいい。仲間にはなれなくてもいいから、一度でいいから、白鳥の群れに入ってみたい。」みにくいアヒルの子は池に降りました。

白鳥の群れに飛び込みました。そしたら、なんと、白鳥たちが近づいてきました。白鳥たちの方から近づいてきて、「こんにちは。僕たちの仲間だね。」と言いました。アヒルの子は驚きました。信じられません。

ふと下を見ると、池の水に自分の姿が映っていました。自分の姿が映っていました。これは鏡です。鏡に自分の姿が映りますね。今ここに私が映ってます。自分が映ってます。下を見ると、池の水に自分の姿が映っていました。そこには、みにくいアヒルの子じゃなくて美しい白鳥がいました。「僕、白鳥だったんだ!」驚いています。そうなんです。みにくいアヒルの子は、実は白鳥だったんです。

おしまい。

今日は「みにくいアヒルの子」のお話をしました。今日はここまでです。またね!

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