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日経平均株価最高値記録 Nikkei 225 Hit Record High

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はい、皆さん、こんにちは。今日は経済の話をします。経済の中でも特に、株の話です。最近、「日経平均株価が過去最高」というニュースがありました。日経平均株価。難しい言葉です。今日はこれを説明します。

まず株って一体何でしょうか。株は、正式には株式と言います。まぁでも、普通の会話では「株」と言います。株は、会社が発行します。発行するっていうのは「売る」とほとんど同じですね。会社が株を発行して、投資家が株を買います。会社は何のために株を発行するのかというと、投資家からお金を集めるためです。会社は株を発行して、投資家からお金を集めます。このことを難しい言葉で言うと、会社が株を発行して資金を調達すると言います。お金を集めるということですね。会社は調達した資金で会社を成長させていきます。会社をどんどん大きくしていきます。もし会社が成長すれば、株の値段も上がります。株の価値が上がります。株の値段のことを株価と言います。株の値段が株価です。会社が成長すれば株価は上がるし、会社が成長しなければ株価は下がります。

最近、日本の株価が高くなっているんです。これまでで一番高くなったんです。日本にはたくさん会社があります。たくさんある会社の平均の株価を知りたい時に使われるのが、「日経平均株価」というものです。日経平均株価っていうのは、日本経済新聞社が選んだ225個の会社の平均株価のことです、「日本経済新聞社」これを短く言うと「日経」になります。日経が選んだ225個の日本の会社の平均の株価。これが日経平均株価なんです。日経平均と言ったり、日経225と言ったりします。2月22日に、この日経平均が過去最高になったんです。2月22日に日経平均株価は39000円を超えました。

最後に39000円に近づいたのは34年前です。34年前ですから1989年です。1989年に日経平均は38915円までに上がりました。なぜかと言うと、80年代の日本はとても経済の調子が良かったんです。80年代の日本は好景気が続いていました。好景気というのは、景気がいい、経済の状態がいいということです。経済の状態がとても良かったので、株価も高くなりました。80年代の日本の経済がどれほどすごかったのか、分かりやすいランキングがあります。それが時価総額ランキングです。

時価総額っていうのは、株の値段、株価と、発行された株式の数を掛けたものです。例えば、私Kが作った会社「Kカンパニー」というものがあったとします。このKカンパニーの株価が200円で、発行された株式の数が100だったら、200円×100で2万円です。Kカンパニーの時価総額は2万円になります。このように時価総額というのは、その会社の価値を表す数字です。1989年には世界の時価総額ランキングトップ10に日本の会社が7社入っていたんです。トップ50には32社が入っていたそうです。それぐらい世界の中でも日本経済はずば抜けていたんですね。

ですが、1989年以降、だんだん日本の景気は悪くなります。これをバブル崩壊と言います。膨らんだ泡がバンっと弾けるみたいに景気が悪くなったんです。これがバブル崩壊です。その後の30年間は、日本の経済は悪くなるか、横這い、止まったままでした。これを失われた30年と言います。その間に日本の株価はだんだんだんだん下がり続けました。2009年には7054円まで下がりました。38000円ぐらいあったのが、7054円まで下がってしまったんです。

ですが、最近また39000円ぐらいまで上がってきているんです。じゃあ、なんで全然成長しなかった日本の経済が、最近上向いているんでしょうか。上に向いているんでしょうか。私は経済の専門家ではないので詳しい理由はわからないんですが、いろんなメディアが言っている情報によると、まず一つはアメリカの株価が上がっているからです。アメリカの株価が高くなっているので、この影響を受けて日本の株価も上がっている。こういう説明をする人もいます。ま、アメリカの会社と日本の会社はお互いに影響し合っているんですね。ですから、アメリカの株価が上がると、日本の株価も上がる。こういうことが起きるそうです。

他にも円安が日本の株価を上げている理由と考える人もいます。円安というのは、ドルとかユーロとか、他のお金の価値に対して円の価値が下がっている状態のことです。今まで1ドル100円だったものが、1ドル120円になったら、それが円安です。なぜ円安になると日本の株価が上がるんでしょうか。円安になると、日本の会社の業績が良くなるんです。業績というのは会社の成績のことです。例えば、日本で車を作って海外で売るとします。これまで1ドル100円だった時、例えば100万円の車が売れたら100万円入ってきてたわけですよね。これが1ドル120円になれば、120万円儲けることができるんですよね。ですから、円安は、海外に向けて物を売っている会社にとっては基本的にいいことなんです。ですから、自動車とか、海外に向けて商品を売っている日本の会社の業績が最近良くなっているんです。こういった会社の業績が上がれば、日経平均の株価も上がります。こういう説明をする人もいます。

その他には、最近中国の経済の状況があまり良くない。だから、中国に投資をしている人が中国への投資をやめて、最近日本に投資を始めている。だから日本の株価が上がっている。そういう説明もありました。

はい。ここまで日経平均株価が上がった、そしてその理由について話をしました。日経平均株価が過去最高。これって日本にとってはとてもいいニュースに思えるんですが、あんまり大したニュースではないって言ってる人もいます。なぜかと言うと、世界の他の国と比べたら全然大したことないからです。例えば、過去30年のうちに、アメリカとかヨーロッパとかは、株価が5倍とか10倍に成長しました。高くなりました。日本は34年かけてようやく1倍に戻ったんです。昔の数字にようやく戻ったんです。下がっていたものがようやく元に戻った、こういうニュースなんです。だからこれをいいニュースだと思う人もいるし、うーん…そんなにいいニュースではないと思う人もいるみたいです。皆さんはどう思うでしょうか。

ちなみに最近、私は株を初めて買いました。日本の株とかアメリカの株とか、えー…色々、いくつか買ってみました。自分で株を買ってみると、経済のニュースに関心を持つようになります。経済のことに興味が出てきます。自分が株を持っていると、株が上がったり下がったりすると嬉しくなったり、悲しくなったりするんですよね。自分がもし株を持っていなければ、株のニュースにはあんまり興味がないと思います。経済のニュースに興味を持てないと思います。最近は、私は毎日のように株の値段、株価の動きをチェックしています。その度に嬉しくなったり、悲しくなったり、一喜一憂しています。

それではまた次の動画でお会いしましょう。バイバイ!

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