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星の銀貨(グリム童話)The Star Talers (Grimm’s Fairy Tales)

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このは おとこですか。

それとも おんなですか。

おんなです。

おとこじゃ ありません。

おんなです。

おんなが います。

おんなには おとうさんは いますか。

いません。

とうさんは んで しまいました。

かあさんは いますか。

かあさんも いません。

かあさんも んで しまいました。

おんなには おとうさんも おかあさんも いません。

兄弟きょうだいは いますか。

兄弟きょうだいも いません。

にいちゃんも おねえちゃんも おとうとも いもうとも いません。

おんなは ひとりぼっちです。

とても さみしいです。

おんなには おかねも ありません。

いえも ありません。

ベッドべっども ありません。

かねも いえも ベッドべっども ありません。

なんにも ありません。

おんなには、帽子ぼうしと 上着うわぎと ワンピースわんぴーすと 下着したぎと すこしの パンぱんしか ありません。

これは です。

が たくさん あります。

ここは どこですか。

うみですか。

ちがいます。

うみじゃ ありません。

まちですか。

いいえ、まちでも ありません。

ここは もりです。

もりです。

が たくさん あります。

もりです。

おんなが あるいて います。

あるいて います。

どこを あるいて いますか。

公園こうえんを あるいて いますか。

いいえ、ちがいます。

海岸かいがんを あるいて いますか。

ちがいますね。

どこを あるいて いますか。

もりを あるいて います。

もりを あるいて います。

だれと あるいて いますか。

かあさんと あるいて いますか。

いいえ、ちがいます。

じゃあ、友達ともだちと あるいて いますか。

ちがいますね。

だれと あるいて いますか。

おんなは 一人ひとりで あるいて います。

一人ひとりで もりを あるいて います。

すると 一人ひとりの おとこひとが いました。

おんなは おかねが ありません。

この おとこひとも おかねが ありません。

おんなは すこし パンぱんを って います。

おとこひとは なんにも って いません。

ものが ありません。

べる ものが ありません。

かねも ものも ありません。

おとこひとが いました。

「おなかが すいたよ。その パンぱんを ください。」

おんなは おとこひとに パンぱんを あげました。

「どうぞ。」

おとこひとは「ありがとう。」と いました。

そして パンぱんを べました。

おんなは パンぱんが くなりました。

そして また あるきます。

もりの なかを 一人ひとりで あるきます。

すると 今度こんどは 一人ひとりの 子供こどもに いました。

その 子供こどもが おんなに いました。

あたまが さむいよ。その 帽子ぼうしを ください。」

おんなは 帽子ぼうしを りました。

そして「どうぞ。」と って、その 子供こどもに 帽子ぼうしを あげました。

おんなは 帽子ぼうしが くなりました。

また すこし あるくと、べつの 子供こどもに いました。

そのは ふるえて います。

さむそうです。

おとこが いました。

さむいよ。その 上着うわぎを ください。」

おんなは 上着うわぎを ぎました。

上着うわぎを いで「どうぞ。」と おとこに 上着うわぎを あげました。

おんなは 上着うわぎが くなりました。

また すこし あるくと、今度こんどは べつの おんなに いました。

このも さむそうです。

ふるえて います。

このは、おんなの ていた ワンピースわんぴーすが しいと いました。

「その ワンピースわんぴーすを ください。」

おんなは ワンピースわんぴーすを ぎました。

ワンピースわんぴーすを いで そのに あげました。

「どうぞ。」

おんなは ワンピースわんぴーすも くなって しまいました。

もう 下着したぎしか ありません。

下着したぎしか ありません。

また すこし あるくと、べつの おとこに いました。

おとこは さむそうです。

その おとこは、おんなが ていた 下着したぎが しいと いました。

「おねがい。その 下着したぎを ください。」

おんなは すこし なやみました。

「どうしよう」

でも そのに 下着したぎを あげることに しました。

下着したぎを いで「どうぞ」と あげました。

おんなは 下着したぎも くなって しまいました。

はだかです。

なんにも ていません。

はだかです。

なにも くなりました。

そらは もう くらです。

よるです。

あさじゃありません。

ひるじゃありません。

もう よるです。

これは つきです。

つきが て います。

これは ほしです。

おんなが 一人ひとりで あるいていると、突然とつぜんそらから ほしが って きました。

ほしが って きました。

あめが って きましたか。

いいえ、あめじゃありません。

ゆきが って きましたか。

ゆきでもありません。

あめじゃなくて、ゆきでもなくて、なにが って きましたか。

ほしが って きました。

おんなの まわりには、たくさん ほしが ちて います。

おんなは ほしを ひろいました。

ほしを ひろいました。

ほしを ひろって よーく て みました。

よーく て みると、ほしじゃ ありませんでした。

ほしじゃないです。

なんでしょう。

それは おかねでした。

おんなの まわりには、おかねが たくさん ちています。

そして て ください。

おんなは はだかですか。

ちがいますね。

もう はだかじゃありません。

ふくを ています。

かねも あります。

おんなは いて いますか。

て ください。

もう いて いません。

わらって います。

しあわせそうです。

おんなは しあわせに らしました。

おしまい。

このおとこですか。

それともおんなですか。

おんなです。

おとこじゃありません。

おんなです。

おんながいます。

おんなにはおとうさんはいますか。

いません。

とうさんはんでしまいました。

かあさんはいますか。

かあさんもいません。

かあさんもんでしまいました。

おんなにはおとうさんもおかあさんもいません。

兄弟きょうだいはいますか。

兄弟きょうだいもいません。

にいちゃんもおねえちゃんもおとうといもうともいません。

おんなはひとりぼっちです。

とてもさみしいです。

おんなにはおかねもありません。

いえもありません。

ベッドべっどもありません。

かねいえベッドべっどもありません。

なんにもありません。

おんなには、帽子ぼうし上着うわぎワンピースわんぴーす下着したぎすこしのパンぱんしかありません。

これはです。

がたくさんあります。

ここはどこですか。

うみですか。

ちがいます。

うみじゃありません。

まちですか。

いいえ、まちでもありません。

ここはもりです。

もりです。

がたくさんあります。

もりです。

おんなあるいています。

あるいています。

どこをあるいていますか。

公園こうえんあるいていますか。

いいえ、ちがいます。

海岸かいがんあるいていますか。

ちがいますね。

どこをあるいていますか。

もりあるいています。

もりあるいています。

だれあるいていますか。

かあさんとあるいていますか。

いいえ、ちがいます。

じゃあ、友達ともだちあるいていますか。

ちがいますね。

だれあるいていますか。

おんな一人ひとりあるいています。

一人ひとりもりあるいています。

すると一人ひとりおとこひとがいました。

おんなはおかねがありません。

このおとこひともおかねがありません。

おんなすこパンぱんっています。

おとこひとなんにもっていません。

ものがありません。

べるものがありません。

かねものもありません。

おとこひといました。

「おなかがすいたよ。そのパンぱんをください。」

おんなおとこひとパンぱんをあげました。

「どうぞ。」

おとこひとは「ありがとう。」といました。

そしてパンぱんべました。

おんなパンぱんくなりました。

そしてまたあるきます。

もりなか一人ひとりあるきます。

すると今度こんど一人ひとり子供こどもいました。

その子供こどもおんないました。

あたまさむいよ。その帽子ぼうしをください。」

おんな帽子ぼうしりました。

そして「どうぞ。」とって、その子供こども帽子ぼうしをあげました。

おんな帽子ぼうしくなりました。

またすこあるくと、べつ子供こどもいました。

そのふるえています。

さむそうです。

おとこいました。

さむいよ。その上着うわぎをください。」

おんな上着うわぎぎました。

上着うわぎいで「どうぞ。」とおとこ上着うわぎをあげました。

おんな上着うわぎくなりました。

またすこあるくと、今度こんどべつおんないました。

このさむそうです。

ふるえています。

このは、おんなていたワンピースわんぴーすしいといました。

「そのワンピースわんぴーすをください。」

おんなワンピースわんぴーすぎました。

ワンピースわんぴーすいでそのにあげました。

「どうぞ。」

おんなワンピースわんぴーすくなってしまいました。

もう下着したぎしかありません。

下着したぎしか ありません。

またすこあるくと、べつおとこいました。

おとこさむそうです。

そのおとこは、おんなていた下着したぎしいといました。

「おねがい。その下着したぎをください。」

おんなすこなやみました。

「どうしよう」

でもその下着したぎをあげることにしました。

下着したぎいで「どうぞ」とあげました。

おんな下着したぎくなってしまいました。

はだかです。

なんにもていません。

はだかです。

なにくなりました。

そらはもうくらです。

よるです。

あさじゃありません。

ひるじゃありません。

もうよるです。

これはつきです。

つきています。

これはほしです。

おんな一人ひとりあるいていると、突然とつぜんそらからほしってきました。

ほしってきました。

あめってきましたか。

いいえ、あめじゃありません。

ゆきってきましたか。

ゆきでもありません。

あめじゃなくて、ゆきでもなくて、なにってきましたか。

ほしってきました。

おんなまわりには、たくさんほしちています。

おんなほしひろいました。

ほしひろいました。

ほしひろってよーくてみました。

よーくてみると、ほしじゃありませんでした。

ほしじゃないです。

なんでしょう。

それはおかねでした。

おんなまわりには、おかねがたくさんちています。

そしててください。

おんなはだかですか。

ちがいますね。

もうはだかじゃありません。

ふくています。

かねもあります。

おんないていますか。

てください。

もういていません。

わらっています。

しあわせそうです。

おんなしあわせにらしました。

おしまい。

この子は男の子ですか。それとも女の子ですか。女の子です。男の子じゃありません。女の子です。女の子がいます。

女の子にはお父さんはいますか。いません。お父さんは死んでしまいました。お母さんはいますか。お母さんもいません。お母さんも死んでしまいました。女の子にはお父さんもお母さんもいません。

兄弟はいますか。兄弟もいません。お兄ちゃんもお姉ちゃんも弟も妹もいません。女の子はひとりぼっちです。とても寂しいです。

女の子にはお金もありません。家もありません。ベッドもありません。お金も家もベッドもありません。何にもありません。女の子には、帽子と上着とワンピースと下着と少しのパンしかありません。

これは木です。木がたくさんあります。ここはどこですか。海ですか。違います。海じゃありません。街ですか。いいえ、街でもありません。ここは森です。森です。木がたくさんあります。森です。

女の子が歩いています。歩いています。どこを歩いていますか。公園を歩いていますか。いいえ、違います。海岸を歩いていますか。違いますね。どこを歩いていますか。森を歩いています。森を歩いています。

誰と歩いていますか。お母さんと歩いていますか。いいえ、違います。じゃあ、友達と歩いていますか。違いますね。誰と歩いていますか。女の子は一人で歩いています。一人で森を歩いています。

すると一人の男の人がいました。女の子はお金がありません。この男の人もお金がありません。女の子は少しパンを持っています。男の人は何にも持っていません。食べ物がありません。食べるものがありません。お金も食べ物もありません。男の人が言いました。「お腹がすいたよ。そのパンをください。」女の子は男の人にパンをあげました。「どうぞ。」男の人は「ありがとう。」と言いました。そしてパンを食べました。女の子はパンが無くなりました。

そしてまた歩きます。森の中を一人で歩きます。すると今度は一人の子供に会いました。その子供が女の子に言いました。「頭が寒いよ。その帽子をください。」女の子は帽子を取りました。そして「どうぞ。」と言って、その子供に帽子をあげました。女の子は帽子が無くなりました。

また少し歩くと、別の子供に会いました。その子は震えています。寒そうです。男の子が言いました。「寒いよ。その上着をください。」女の子は上着を脱ぎました。上着を脱いで「どうぞ。」と男の子に上着をあげました。女の子は上着が無くなりました。

また少し歩くと、今度は別の女の子に会いました。この子も寒そうです。震えています。この子は、女の子の着ていたワンピースが欲しいと言いました。「そのワンピースをください。」女の子はワンピースを脱ぎました。ワンピースを脱いでその子にあげました。「どうぞ。」女の子はワンピースも無くなってしまいました。もう下着しかありません。下着しかありません。

また少し歩くと、別の男の子に会いました。男の子は寒そうです。その男の子は、女の子が着ていた下着が欲しいと言いました。「お願い。その下着をください。」女の子は少し悩みました。「どうしよう」でもその子に下着をあげることにしました。下着を脱いで「どうぞ」とあげました。女の子は下着も無くなってしまいました。裸です。何にも着ていません。裸です。何も無くなりました。

空はもう真っ暗です。夜です。朝じゃありません。昼じゃありません。もう夜です。これは月です。月が出ています。これは星です。

女の子が一人で歩いていると、突然、空から星が降ってきました。星が降ってきました。雨が降ってきましたか。いいえ、雨じゃありません。雪が降ってきましたか。雪でもありません。雨じゃなくて、雪でもなくて、何が降ってきましたか。星が降ってきました。女の子の周りには、たくさん星が落ちています。

女の子は星を拾いました。星を拾いました。星を拾ってよーく見てみました。よーく見てみると、星じゃありませんでした。星じゃないです。何でしょう。それはお金でした。女の子の周りには、お金がたくさん落ちています。

そして見てください。女の子は裸ですか。違いますね。もう裸じゃありません。服を着ています。お金もあります。女の子は泣いていますか。見てください。もう泣いていません。笑っています。幸せそうです。女の子は幸せに暮らしました。おしまい。

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2 Comments

  1. これはビデオです。はなしはわかりました。:)

    I was very encouraged from this video. I have been feeling like I have not been progressing any at all in my understanding. This one helped a lot.

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