Contradiction (A Chinese tale) 矛盾(中国の古いお話)

こんにちは。
皆さん「矛盾」という言葉を知っていますか。
ちょっと難しい、聞きなれない言葉かもしれませんね。
どういう意味でしょう。
ちょっと矛盾ので例を挙げてみます。
例えばこの人。
体重が50キロから70キロに増えました。
太りました。
そして「最近太っちゃった…痩せなきゃ!ダイエットしなきゃ!」と言っています。
「痩せたい。ダイエットしてまた50キロに戻りたい」と言っています。
口ではそう言っています。
でも実際には、ゴロゴロゴロゴロしてお菓子ばっかり食べてます。
お菓子ばっかり食べてます。
体に悪いものばっかり食べてます。
口では痩せたい、ダイエットしなきゃって言いながら、全然行動が伴っていません。
この人は言ってることとやってることがちょっと矛盾してますね。
あとはこんな時。
会社の上司です。上司です。部下です。
上司が部下に「仕事はスピードが大事だから、テキパキと早く仕事をしなさい」と言いました。
なので部下は、上司の言うことを聞いて急いで早く仕事をしていました。
そしたらミスをしてしまいました。
仕事で小さいミスをしてしまいました。
そしたら上司に「何やってんだ!ゆっくり丁寧に仕事をしないからそんなミスをするんだ」と怒られてしまいました。
この人は「うーん…でもさっきは、スピードが大事だからとにかくテキパキ早く仕事をしろって言われたのになぁ…さっき言ってたことと今言ってることが矛盾してるな…」と思いました。
こんな風に口で言ってることと実際の行動が食い違っているとか、前に言ってたことと今言ってることの辻褄が合わない、みたいなことを矛盾といいます。
実はこの「矛盾」という言葉には、由来となったお話があります。
昔々、中国の韓非子という人が書いたお話です。
今からその矛盾という言葉の元となったお話を紹介したいと思います。
矛盾の矛という字は「ほこ」とも読みます。
矛盾の盾という字は別の読み方で「たて」という読み方もあります。
矛って何でしょう。
矛はこれのことです。これが矛です。
戦いの時に使う武器ですね。
相手を攻撃するための武器ですね。
じゃあ盾は?
盾というのは何かというとこれです。これが盾です。
これも戦いの時に使う武器ですね。
盾は自分を守るために使う武器ですね。
矛と盾で矛盾。
では「矛盾」の話を始めます。
「矛盾」
あるところに一人の商人がいました。
商人というのは物を売る人のことです。
昔、物を売っていた人、商売をしていた人のことを商人と呼んでいました。
この人は商人です。
何を売る商人でしょう。
武器を売る商人です。
矛や盾などの武器を売っていました。
商人のお店にお客さんがたくさん集まってきました。
商人はお客さんたちに向かってこう言いました。
「ご覧ください、この矛。これは世界一の矛ですよ。世界で一番鋭い矛です」
鋭い。先が尖っています。鋭いです。
「この矛ならどんなものでも突き通してしまいますよ。この矛に突き通せないものなんてないです。どんなに硬くて丈夫な盾でも絶対に突き通せる矛ですよ。いかがですか。買いませんか。どうですか」と言ってお客さんに矛を勧めています。
この商人、今度は盾を指してこう言いました。
「ご覧ください、この盾。この盾は世界一の盾です。世界一硬くて丈夫な盾ですよ。どんなに鋭い矛でもこの盾を突き通すことはできません。どんな矛にも突き通せないくらい丈夫な盾ですよ。いかがですか。買っていきませんか」と言ってお客さんに今度は盾を勧めます。
それを聞いていたお客さんの一人が「うーん…なんかおかしいぞ」不思議そうに商人に尋ねました。
「じゃあその世界一鋭くてどんな盾でも突き通してしまう矛と、そっちの世界一硬くてどんな矛にも突き通せない盾、その2つで戦いをしたら一体どうなるの?どっちが勝つの?本当に世界一なのはどっち?」
すると商人は何も答えられず黙ってしまいました。
というお話です。
確かにこの商人の話は矛盾しています。
世界一の矛と世界一の盾、どっちかは嘘ということになりますよね。
このストーリーが元となって「矛盾」という言葉ができたそうです。
皆さんは普段の生活で、あれ?これ矛盾してるなぁ…おかしいなぁ…とか、この人の言ってることちょっと矛盾してない??と感じることはありますか。
どんな時に矛盾を感じますか。
今日は矛盾という言葉と、その由来となった中国の古いお話を紹介しました。
今日はこれでおしまい。またね。
こんにちは。皆さん「矛盾」という言葉を知っていますか。ちょっと難しい、聞きなれない言葉かもしれませんね。どういう意味でしょう。ちょっと矛盾ので例を挙げてみます。
例えばこの人。体重が50キロから70キロに増えました。太りました。そして「最近太っちゃった…痩せなきゃ!ダイエットしなきゃ!」と言っています。「痩せたい。ダイエットしてまた50キロに戻りたい」と言っています。口ではそう言っています。でも実際には、ゴロゴロゴロゴロしてお菓子ばっかり食べてます。お菓子ばっかり食べてます。体に悪いものばっかり食べてます。口では痩せたい、ダイエットしなきゃって言いながら、全然行動が伴っていません。この人は言ってることとやってることがちょっと矛盾してますね。
あとはこんな時。会社の上司です。上司です。部下です。上司が部下に「仕事はスピードが大事だから、テキパキと早く仕事をしなさい」と言いました。なので部下は、上司の言うことを聞いて急いで早く仕事をしていました。そしたらミスをしてしまいました。仕事で小さいミスをしてしまいました。そしたら上司に「何やってんだ!ゆっくり丁寧に仕事をしないからそんなミスをするんだ」と怒られてしまいました。この人は「うーん…でもさっきは、スピードが大事だからとにかくテキパキ早く仕事をしろって言われたのになぁ…さっき言ってたことと今言ってることが矛盾してるな…」と思いました。
こんな風に口で言ってることと実際の行動が食い違っているとか、前に言ってたことと今言ってることの辻褄が合わない、みたいなことを矛盾といいます。
実はこの「矛盾」という言葉には、由来となったお話があります。昔々、中国の韓非子という人が書いたお話です。今からその矛盾という言葉の元となったお話を紹介したいと思います。
矛盾の矛(む)という字は「ほこ」とも読みます。矛盾の盾(じゅん)という字は別の読み方で「たて」という読み方もあります。矛(ほこ)って何でしょう。矛はこれのことです。これが矛です。戦いの時に使う武器ですね。相手を攻撃するための武器ですね。じゃあ盾(たて)は?盾というのは何かというとこれです。これが盾です。これも戦いの時に使う武器ですね。盾は自分を守るために使う武器ですね。矛と盾で矛盾(むじゅん)。では「矛盾」の話を始めます。
「矛盾」
あるところに一人の商人がいました。商人というのは物を売る人のことです。昔、物を売っていた人、商売をしていた人のことを商人と呼んでいました。この人は商人です。何を売る商人でしょう。武器を売る商人です。矛や盾などの武器を売っていました。
商人のお店にお客さんがたくさん集まってきました。商人はお客さんたちに向かってこう言いました。「ご覧ください、この矛。これは世界一の矛ですよ。世界で一番鋭い矛です」鋭い。先が尖っています。鋭いです。「この矛ならどんなものでも突き通してしまいますよ。この矛に突き通せないものなんてないです。どんなに硬くて丈夫な盾でも絶対に突き通せる矛ですよ。いかがですか。買いませんか。どうですか」と言ってお客さんに矛を勧めています。
この商人、今度は盾を指してこう言いました。「ご覧ください、この盾。この盾は世界一の盾です。世界一硬くて丈夫な盾ですよ。どんなに鋭い矛でもこの盾を突き通すことはできません。どんな矛にも突き通せないくらい丈夫な盾ですよ。いかがですか。買っていきませんか」と言ってお客さんに今度は盾を勧めます。
それを聞いていたお客さんの一人が「うーん…なんかおかしいぞ」不思議そうに商人に尋ねました。「じゃあその世界一鋭くてどんな盾でも突き通してしまう矛と、そっちの世界一硬くてどんな矛にも突き通せない盾、その2つで戦いをしたら一体どうなるの?どっちが勝つの?本当に世界一なのはどっち?」すると商人は何も答えられず黙ってしまいました。
というお話です。確かにこの商人の話は矛盾しています。世界一の矛と世界一の盾、どっちかは嘘ということになりますよね。このストーリーが元となって「矛盾」という言葉ができたそうです。
皆さんは普段の生活で、あれ?これ矛盾してるなぁ…おかしいなぁ…とか、この人の言ってることちょっと矛盾してない??と感じることはありますか。どんな時に矛盾を感じますか。
今日は矛盾という言葉と、その由来となった中国の古いお話を紹介しました。今日はこれでおしまい。またね。
英語で「unstoppable force」と「immovable object」と言います。😀
初めて聞きました😲面白い!英語にも似たような意味の表現があるんですね!